ドメーヌ・アマガ - Domaine Amagat - [ ルスィオン地方 カス=ド=ペヌ ]

- 二番通り酒店 -

“ドメーヌ・アマガ

ひっそりと隠れるように生み出される贅沢で極上の液体。

ドメーヌ・アマガの「アマガ」はカタルーニャ語で「隠れる」の意味。当主のピエール・ダノワは長らく世間から隠れるようにして、ルスィオン地方の山岳地帯でオリーブやイチジク、ブドウを育てきました。彼のオリーブ園やブドウ畑はすべて彼の家の裏に広がっていて、すべての木は1981年、彼が19歳の時から少しづつ彼自身が植えたもの。元々はブドウを売っていましたが2006年から自分自身でワインを造り始めました。花崗岩とシストが入り混じった土壌で起伏に富んだ広い畑は所々が急な斜面で大変な労力がかかる場所もあります。ワインだけでなくブドウジュース、イチジクジュース、オリーブオイル、ヴィネガー、蜂蜜などを造っていて、それらは、自分で消費することを前提として造られた生産量も少ない手造りのものばかりです。ワイン畑は3,5ha、その他のオリーブやイチジクなどの畑で10haほどあります。奥さんのベロニックと夫婦揃ってベジタリアンの二人は、口にするものへのこだわりをしっかり持っていて、自分たちで丁寧に大切に育てたものが一番美味しく安全に食べられると言います。実際に彼らが造るジュースや水を撒かずに端正に造られたオリーブオイルは濃密で目がハッとするほど美味しいものです。近隣の農家の人たちも、彼らの造るジュースやオリーブオイルを誰にも教えたくないほど。彼らの造るものはピュアで誠実なものばかりです。ワインは、赤も白もプレス機は使わずに、溢れ出すフリーランスジュースとプレス代わりに足で軽くピジャージュ(櫂入れ)したジュースのみを合わせたなんとも贅沢な液体。口当たりがやわらかくピュアな果実味がなんともみずみずしく口の中に広がります。ナチュールとは何だろう、そもそもオーガーニックとは?、彼らが彼ら自身のために造るワインは、そんな問いに対しての究極に贅沢な答えのように感じます。ピエールの強いこだわりの元に生まれる、この上なく贅沢な液体は、私たちにとってももちろん贅沢なもので、近隣の人たち同様に、私たちも内緒にしておきたいほどに愛おしい造り手です。ちなみに50〜60年代のフランスのシャンソン好きなピエールは、キュヴェの名前にしばしば彼の好きなシャンソンの曲名をつけています。

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