ドメーヌ・ベリュアー - Domaine Belluard -  [ サヴォワ地方 アイズ ]

- 二番通り酒店 -

“ドメーヌ・ベリュアー

標高450m以上の過酷な環境の畑の類い稀な品種グランジェ、美しいテロワール。

標高450メートル。スイスとの国境付近、名峰モンブランの麓でワインを造るドミニク・ベリュアー。ビオ栽培者が少ないサヴォワ地方で、ビオディナミで栽培しています。ドメーヌ・ベリュアーのワインはフランスでは非常に名の知れたワインです。今ではほとんど栽培されていないサヴォワ地方の"グランジェ"という固有品種にこだわり、生み出される素晴らしい液体はフランスのカーヴィストの誰もが欲しがるワイン。グランジェ単体でのワインはほぼ存在せず、ドミニクがワインを造るアイズ村では、彼以外この品種を育てていません。グランジェ単体のワインはドメーヌ・ベリュアーのフラッグシップといってよく、非常に価値のあるワイン遺産のような存在だと私たちは感じています。グランジェという品種のポテンシャルを魅せられたドミニクは、そのポテンシャルを引き出すため、今まで多くの熟成方法を試してきましたが、現在は卵型のコンクリートタンクで熟成しています。この卵形のタンクは、液体が空気と満遍なくふれあってワインに奥行きとテクスチャーを与えてくれます。さらに2014年からはダイヤモンド型のコンクリートタンクを少しずつ購入。卵形よりも価格の高いタンクですが、こちらの方が繊細な酸とミネラルを表現してくれると説明してくれて、実際テイスティングしてみたところ、まさにその通りの味わいでした。もちろんグランジェという品種のポテンシャルももちろんですが、彼の持つ畑はすべて標高450m以上の高地にあり、その環境から持たらされる冷涼感も彼のワインを語る上で欠かすことができません。そして氷河期に生み出された土壌は石灰やナトリウム、鉄などを含みワインにミネラルを与えてくれます。グランジェという品種はこれらの気候やテロワールを表現してくれる素晴らしい品種で、実際に飲むとその素晴らしさを存分に感じられます。その反面、雪も降り非常に寒い環境、傾斜もきつい畑での一年の作業は過酷であり、このワインを生み出すために多くの努力が傾けられています。実は1988年からワイン造りをしているドミニクは、先輩を探すのが困難なほど、すでに熟練した造り手。30年以上このきつい畑仕事をこなしてきたドミニクは、陽気な人柄の奥に逞しさと強い信念を感じる、私たちの心から尊敬するヴィニュロンです。サヴォワの山奥で孤高にワインを造ってきたドミニクだからこそ醸し出すヴィニュロンの空気感に心を惹かれます。グランジェという品種の素晴らしさ、美しく液体の中に表現されたこの土地の気候や類い稀なテロワールをぜひ感じてほしいです。

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