エスダキ - Es d'aqui -  [ スッドゥ・ウエスト地方 ガイヤック ]

- 二番通り酒店 -

“エスダキ

"ここから"生まれるワイン...自由で伸びやかなワインづくり

南仏で自由で伸び伸びとしたワインつくりをするジャン・ルイ・ピント。ガイヤックの町の中でネゴシアンとして有機のブドウを購入して2010年からワインつくりを始めました。購入しているブドウの生産者のより近くに行きたいと、現在はカルカソンヌ近くのリムーに移り住み、自宅の地下にカーヴをかまえました。その畑の土壌や気候、テロワールをしっかり把握したいと、畑に足を運び生産者の栽培を手伝っています。畑の個性を深く知り、しっかりテロワールを引き出したいと毎年同じ生産者の同じ畑からブドウを購入しています。ポルトガル人のジャン・ルイは少し訛りのあるフランス語で、ブドウ畑の写真を見せてくれながら楽しそうにそれぞれの畑の特徴を説明してくれます。派手なエチケットと濁りのある液体でとびきりナチュラルなワインをつくっている印象のジャン・ルイですが、毎年畑の特徴を観察し、ブドウを収穫するタイミングを考え、そのブドウに適した醸造を日々見極めています。時に1年近いマセラシオンをすることもありますが、それも彼の考え方の一環です。「その土地のテロワールによっては3,4ヶ月のマセラシオンだと丸みのある果実味が表現されるが、1年近いマセラシオンでタンニンが引き締まり真っ直ぐな味わい、その土地のミネラルが浮き上がってくるんだ」とジャン・ルイ。さらに揮発の上がりやすい土地の赤ワインにはプレスジュースを入れることで液体に澱を残し揮発を避けやすくなる...と大胆で自由な醸造にみえて、醸造と真剣に向き合う姿が印象的です。その彼の真摯なワインつくりへの想いが年々液体にも反映され、伸び伸びとした自由な味わいの中に深みが増してきている気がします。醸造において酸化防止剤は一切使用せず、無濾過・無清澄で瓶詰。化学的なものはやはり使いたくないとジャン・ルイ。2019年に彼の自宅の近くに1haの土地を購入して自らブドウの樹を植樹しはじめました。2021年は2500本、2022年も2500本。サンソーやサヴァニャン、モーザック、ピノ・ノワールなどの品種です。この土地は30〜40年前はブドウ畑だったそうで、それぞれの品種のブドウたちがこの土地にしっかり適応してくれるかはまだ未知数の部分もあるけど、一つ一つ経験を積み重ねこの土地でワインをつくってみたいとジャン・ルイ。エスダキ(Es d'aqui)は「それは、ここから」の意味。ジャン・ルイの畑への想いから付けられた名前です。

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