グラン・パー・グラン - Grain par Grain -  [ ビュジェ地方 ジュヴラン ]

- 二番通り酒店 -

“グラン・パー・グラン

ブドウ一粒一粒のように、少しずつ少しずつ夢を形に

Grain par grain(一粒一粒)。フランス語で私たちもよく使うPetit à petit(少しずつ少しずつ,一歩一歩)と同じように、一つ一つのステップを大切に歩んでいく想いをドメーヌ名に込めたそうです。キャロリーヌ・ルデロンテはスッと背が高くて明るい凛とした美しい女性です。パリのバー・ア・ヴァンなどで5年ほど働いていましたが、その時にビュジェ地方のグレゴワール・ペロンがつくるTerremere 2014を飲んで、この地方でつくられる白ワインに大きな興味を持ちました。すぐにグレゴワールに連絡して、2017年から2018年まで彼の元でワインつくりを学びます。グレゴワールの元で学びながら、多くのナチュラルワインの生産者を訪問し見識を深めます。グレゴワールの協力もあり2018年に手に入れたジュヴランという村の28Rのシャルドネの畑。あまりに嬉しくて住む場所もないまま畑を手に入れてしまい、あたたかい夏だったので最初は畑で寝ながら生活していたそうです。情熱的でまずは一歩前に踏み出すキャロリーヌらしいエピソードです。小さいながらも畑を見つけ、それだけでは生産量が少なすぎるので新たな畑、ネゴスのブドウも探しつつ、住む家を探し、醸造所を探し、プレス機を探し、タンクや樽を探し...一つ一つのステップを着実にしっかりと積み重ね歩んでいきます。その想いがあってのGrain par grain。出会った多くの人の助けがあって2018年に彼女の初ミレジムがリリースされました。Premier Grain「最初の一粒」と名付けられました。2019年には2ha、2021年には1.5haの畑を増やし、現在はトータル4ha。間借りしていた小さなカーヴも2019年にはより大きなカーヴに引っ越しました。2021年はレストランでサービスの仕事をしていたニコラという元気一杯で陽気な彼氏もワインつくりを手伝ってくれるようになり、男手の部分でも支えになってくれてるようです。キャロリーヌはこのビュジェという地方の自然豊かな環境や植えられた多様な品種、つくられるワインに惹かれ恋しているようです。版画でつくったエチケットのイラストはすべて彼女が一つ一つ彫ったもの。もともと版画をやっていた訳ではなく、エチケットに想いを乗せるために2018年のファーストミレジムから版画を学び始めたそうです。これもまた情熱的な彼女らしいです。いつもハツラツとしたキャロリーヌからはいつもヴィヴァンを感じます。訪問するたび私たちもエネルギーをいっぱいもらえます。彼女のピュアでまっすぐな想いが液体を通しても伝わってくる、思い切り明るい気持ちになれるワインです。

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