ジュリアン・クルトワ - Julien Courtois -  [ ロワール地方 トゥーレーヌ ]

- 二番通り酒店 -

“ジュリアン・クルトワ

畑に舞い降りたブドウの神様...唯一無二の味わい。

とあるワイン生産者がジュリアンの元を訪問した時に「彼は畑におりてきたブドウの神様のようだ」と言ったそうです。ジュリアン・クルトワというつくり手をどう言葉で表現しようかと思った時に、私たちにとってもまさにその通りの印象でした。自分たちでは掘り進められない大地の奥深くのミネラルを感じるワイン。ジュリアンの父、クロード・クルトワのワインを飲んだ時も同じ感動を覚えましたが、ジュリアン・クルトワのワインは彼の人柄を映し出すように、さらにエレガンスな世界観が加わっているように感じます。不思議なオーラがあり、話しているだけで吸い込まれそうな感覚になる男性です。父クロードの元を巣立ち、自身のドメーヌを立ち上げたのは1998年のこと。誰もが目を惹かれる美しいエチケットは、彼のパートナーのエイディが描いたものです。エイディはニュージーランドの先住民マオリ族の出身。彼女もどことなく神秘的な雰囲気がありつつ、話すととても明るくピュアで優しい女性です。ワインつくりの、そして人生のパートナーとしてジュリアンを支えています。二人の仕事は私たちがフランスで見てきた中でも一際ストイックで丁寧だと感じています。畑一つ一つのブドウの樹の手入れはもちろん、支柱や鉄線の管理、醸造所の隅々を見ても、彼らがいかに丁寧な仕事をしているかが伝わってきます。ブドウの収穫も時折友人も手伝いにきてくれますが、基本的にはジュリアンとエイディ二人だけで行います。彼らの徹底してこだわりが伝わってきます。全てのブドウの樹に二人の目が行き届いているのでは...と思うほどです。彼らに育てられるブドウは幸せでしょう。二人は現在4.5haの畑を持っています。ガメイ・ショードネやフラン・ド・ピエのガメイなど、同じガメイでも若干異なるブドウや、ロモランタン、ムニュ・ピノ、ガスコンなどを栽培。二人がつくるワインは素晴らしい密度とミネラルに溢れています。これもある人が表現した言葉ですが、「味蕾全体を刺激するブドウのエネルギー」という言葉がぴったりです。彼らはフランス各地で行われる試飲会にもほとんど参加することなく、家族の静かな暮らしを大切にしています。質素な生活の中で日々丁寧に畑仕事をこなしていく彼らの姿は私たちにとって人生の模範と思っています。彼らと一緒に歩んで行ける事は私たちにとって大きな大きな幸せです。

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