クリスチャン・デュクリュ - Christian Ducroux - [ ボジョレー地方 レニエ ]

- 二番通り酒店 -

“クリスチャン・デュクリュ

ボジョレーのオアシスのような畑。多くを語らずとも、生き方が、ワインが語りかけます。

1970年からワイン造りを始め、1980年にはすでに有機栽培を実践していたクリスチャン・デュクリュ。現在65歳になります。ボジョレーだけでなく、フランス全体を見渡しても指折り数えるヴァンナチュールの先駆者です。淡々と誠実に日々の畑仕事をこなし、素朴で静かな生活を大切するクリスチャンは、ほとんどサロン(試飲会)やイベントなどに参加することがありません。長年にわたり自然体で畑仕事と向き合ってきたクリスチャンは、彼自身がナチュールを体現しているような存在です。ナチュールとは、生き方とは、そんな哲学を彼自身が語り啓蒙することはありませんが、40年以上にわたり自然をリスペクトし畑と向き合い、ワイン造りを続けてきた彼の存在そのものが、"ナチュールとは"を無言で語りかけます。わずか4.3haの畑。畑に生える草木や周囲の自然を大切にしながら、ビオディナミのカレンダーに沿って栽培。ボジョレーの他の畑と比べても樹と樹の間にゆとりがある畑には、葡萄と一緒にリンゴの木やアプリコットの木が植えられ、他では見た事のない不思議な空間です。畑のすぐ隣には彼の育てる野菜畑があり、豚や鶏や鴨を飼育しています。訪問中、ふとクリスチャンが飼育小屋の柵を開けると、子豚や鶏がブドウ畑の中を所狭しと走り回りはじめました。それを透き通るような瞳と優しい笑顔で見守るクリスチャン。青空の下、ブドウ畑と足元に生える豊富な草木や根菜、高さのあるアプリコットやリンゴの木、その上でさえずる小鳥たち、心地よく走り回る小動物たち...言葉を必要としない、心と体で感じるクリスチャンの哲学。感動的なヴィニュロンです。カイナとエルバと名付けられたクリスチャンの愛馬とともに畑を耕作。40年に渡る誠実な畑仕事の中で、根は地中深くまで伸び、土の中もふかふかです。見上げる空から目の前のブドウ畑、そして土の中も、全てが大きな自然循環の営みの中にあることを肌で感じ、その中に立っている私たちの生物としての感覚も研ぎ澄まされ開放されてゆく感覚。何かを育てて食す、人が誕生してから長い年月そうしてきたシンプルな"農"という概念は、人が生きていく上で切っても切り離せないものだけど、その中にこれだけの大きな"自然"を残せる。感動的で学ぶことの多い素晴らしい生産者です。

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