グレゴワール・ペロン - Gregoire Perron - [ サヴォワ地方 ビュジェ ]

- 二番通り酒店 -

“グレゴワール・ペロン

静かな山間の小さな村で夢を持ってワイン造りに励むグレゴワール

リヨンから東へ車で1時間ほど。ジュルナンという小さな村でワインを造るグレゴワール・ペロン。ビュジェという小さなアペラシオンでサヴォワ地方にくくられることが多いですが、フランスではサヴォワ地方はもっと東、より標高の高いアルプス周辺のあたりを指すことが多い気がします。サヴォワ、ジュラ、ボジョレー、ブルゴーニュに囲まれたこの小さなワイン産地は、それらの産地の特性を少しずつ併せ持つ不思議なワイン産地です。サヴォワの土着品種モンドゥーズやアルテス、ジャッケール、ジュラ地方のプールサール、トゥルソーの他、ピノ・ノワール、ガメイ、シャルドネなど様々な品種が植えられています。標高は200~500mほどで春先は雨が多く、この気候もまたこの地方の独自性を生み出します。一言ではくくりずらい産地なだけに少しマニアック。その魅力が伝わりづらい産地です。山間に小さな畑が点在していて、グレゴワールの畑も小さな区画が点在しています。彼は2010年にこの場所でワイン造りを始めましたが、2haの小さな区画であることに加えて冷涼な土地柄、収量も多くなく、買いブドウでもワインを造っています。彼の手に入れた畑は元々は農薬を撒いていましたが、彼が手に入れてからは、有機栽培に切り替えて、今では草花が生き生きと。冬の間は羊を畑に放すことでより自然の調和のとれた畑へと変わりました。彼の村にはワイン農家は二軒のみ。村からさらに離れてもワイナリーはほとんどありません。ワイン農家よりもその他の農業が多い場所でワインを造るグレゴワールですが、自然が豊かで静かで、そんな中にある小さなワイン農家であることを望んでこの場所に来ました。みんなと少し離れた静かな生活の方が彼には合っているのだそうです。少しシャイな印象のグレゴワールらしいなと思いました。マイペースに淡々と、彼の思う美味しいワインを造り続けています。グレゴワール・ペロンという造り手はこの土地の多様性を愛し、この土地の魅力をそのままワインに表現する造り手です。品種の多様性からくる複雑な味わい、標高からくる程よい冷涼感。いろんな要素が複雑に入り組んだこの産地の特性が、グレゴワールという柔軟な造り手を通して、なんとも心地よく液体の中でひとまとまりになっています。

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