ペドレス・ブランケス - Pedres Blanques -  [ ルスィオン地方 バニュルス ]

“ペドレス・ブランケス

愛と情熱と誠実さ。太陽の降り注ぐ大地でワイン造りをはじめた二人。

フランスのスペインとの国境近くバニュルス。燦々と太陽が降り注ぐ海沿いの小さな町です。この辺りはバニュルスの甘口ワイン、コリウールの赤ワインがアペラシオンとして有名な産地。海沿いの急斜面のブドウ畑が多い地方で、季節によって海からの風、内陸からの風が非常に強い場所です。この場所でワイン造りをはじめた庄司宏史さんと奥さんの里恵さん。ブルゴーニュのフレデリック・コサールの元でワイン造りを学び、自分たちの造りたいワインを探し求める中で2016年にこの土地にたどり着きました。この地で長くワイン造りを続け、多くの生産者から敬意を込めてパパと呼ばれ尊敬されるアラン・カステックスの元で収穫をし、この土地の風土や人に惚れ込み、2017年にドメーヌを立ち上げました。ドメーヌの名前はペドレス・ブランケス。コリウールの海沿いから車一台しか通れないような狭い急斜面の山道をひたすら上へ上へ。途中油断するとアクセルを強く踏んでも上に登れなくなるような急斜面。そんな山道を登りきった先にある二人の畑は、標高250m〜300mにある3.5haの一枚畑です。まるで古墳のような形に隆起した変わった形をした畑で、眼下に広がる地中海が素晴らしく美しいです。畑のどこを歩いていても、畑の中央付近にまるで守り神のように鎮座する白い巨岩に目を奪われます。ペドレス・ブランケス、カタルーニャ語で「白い岩」を意味する言葉で、彼らのドメーヌの名前にもなっている巨岩です。土壌はシストに花崗岩。彼らの畑の斜面の上には他の畑はなく、流れ落ちる農薬に悩まされる心配のない孤島のような畑です。ただ立っていられないくらい強く吹き付ける風は、近隣の生産者も驚くほど。彼らが醸造をするのはバニュルスの町中にあるLes 9 Caves。ブリュノ・デュシェンを中心として9人の生産者がそれぞれでワイン造りをするカーヴで、二人もそのカーヴの一つで醸造をしています。二人がワイン造りにおいて大切にしているのは「愛と情熱と誠実さ」。ブルゴーニュやボルドーで長らくワイン造りに従事し、多くの造り手を訪問する中で、彼らが見て感じてきたワイン造りの世界。彼らの造りたいワインはしっかり畑に愛と情熱を注ぎ、その土地の味わいを誠実に表現したワイン。ある人が彼らのワインを飲んだ時に「素直なワインですね」と言ったそうです。二人はその言葉がすっと腑に落ちたようです。二人がこれから先一緒に歩んでいく畑、ペドロス・プランケス。二人の愛情と情熱を注がれ、年々そのテロワールを液体の中に素直に伝えていくことでしょう。

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