サンズ・オブ・ワイン - Sons on Wine -  [ アルザス地方 アンマーシュヴィア ]

- 二番通り酒店 -

“サンズ・オブ・ワイン

長年にわたりヴァンナチュールの普及に貢献してきたファリッドが自身でつくる念願のワイン

淡々と話す姿が真面目そうに見えて、随所随所に冗談を織り交ぜて人を笑わせては、してやったり顔の笑顔になる可愛らしい性格のファリッド・ヤイミ。2005年に設立されたヴァンナチュールの協会(l’Association des Vins Naturels)の共同設立者として、フランスでのヴァンナチュールの認知に大きな力を注いできた人です。この組織はマルセル・ラピエールやクリスチャン・ビネール、ピエール・オヴェルノワなど最初は10人に満たない、今では多くの人に尊敬される造り手たちが先頭に立って築き上げてきた組織です。ファリッドは自身の仕事をしつつ、協会を運営に尽力し、それとは別に自宅のガレージで少量ですがワインを造ったりしていました。2016年にクリスチャン・ビネールが新しいカーヴを建てたことで、クリスチャンの古いカーヴを貸してもらいネゴシアンとしてワイン造りを始めます。アルザスの有機でブドウを栽培する生産者たちが彼を信頼しブドウを託し、シャンパーニュのヴィット・エ・ソルベが古樽を譲ってくれるなど、長年ナチュールワインに多くの貢献をしてきたファリッドの人望の厚さが伺えます。醸造において酸化防止剤は使わずフィルターもかけません。好きなワインはオーヴェルニュのワインだそう。預けられたブドウをポテンシャルを大切に、ピュアなワインを造りたいとファリッド。それでいてナチュールに出会った時の新鮮な感覚をいまなお追い求める彼は、海に樽を沈めてワインを熟成させたり、2,000km以上も旅をしながらスペインまでブドウを探しにいったり、まるで第二の青春のように自由に、ユニークにワイン造りを楽しんでいる気がします。彼はいつもどこかに出かける時、携帯型のBOSEのアンプを常に持って歩くほど音楽好き。私たちもファリッドと過ごす時間を思い出すと、彼のゆるい冗談と笑顔、それと常に傍に音楽が流れてきます。そんな彼の肩の力がふっと抜けた生き方がワインにも表れているようです。長年ナチュールワインと向き合い貢献してきたファリッドが自身でつくる念願のワイン。2018年には今までの仕事も辞めてワイン造り一本になりました。ファリッドのピュアでいてほんのりロックなワインをぜひ味わってみてください。

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