ルス・グレゼス - Lous Grezes - [ ローヌ地方 リボート・レ・タベルヌ ]
よりナチュールなワインを求めてリュックとトレーズの挑戦
ベルギーで運動療法士をして多忙な日々を送っていたリュック。ワイン好きがこうじて2002年に奥さんのトレーズと一緒にフランスでワインつくりの世界に足を踏み入れました。ニームの少し北、ラングドック地方とローヌ地方の境にあるリボート・レ・タベルヌという村で夫婦二人でドメーヌを立ち上げます。彼らの家の周辺の村に点在する畑は合わせて14ha。もっとも多くの畑があるドムサルグ村の小高い丘の畑は標高135mにあり、地中深くはバランギニアン（白亜紀）の泥灰土と、表層には畑を覆うほどたくさんの石がある土壌です。さんさんと降り注ぐ太陽のもと、周辺にはたくさんのオリーブ畑も見られます。彼らはSAINSという、自身のドメーヌの有機のブドウだけを使い、収穫から瓶詰、樽の洗浄まで亜硫酸の使用の完全無添加を表明するストイックな団体に加入しています。エチケットにもそのマークが記載されています。栽培は今は現役を退いてしまった自然派ワインの巨匠ミシェル・オジェに教えを受けながらビオディナミ栽培を実践。SAINSを立ち上げたカトリーヌ・エ・ジル・ヴェルジェとも熱い親交を持っています。分担している訳ではありませんが畑仕事はどちらかといえば体格がよくエネルギッシュなリュック、醸造は優しく母性あふれる奥さんのトレーズが仕切って行っています。瓶詰のタイミングやワインをアッサンブラージュする際もトレーズの感覚をとても信頼しているとリュック。二人は体にスッと寄り添う素直に美味しいと思えるピュアなワインが大好きだそうです。その想いがそのまま彼らのワインつくりの大切な哲学になっています。収穫のタイミングをギリギリまで見極めて完熟したブドウを収穫し、時には数年間にわたって辛抱強く熟成されてから出荷される彼らのワインの深みをぜひ感じてみてほしいです。明るくダイナミックなリュック、そして優しく母性溢れるトレーズ。二人三脚でバランスがとれた素敵な夫婦が、自分たちのつくりたいワインを素直に追いかけつくるワイン。液体を通して彼らのピュアな想いと哲学が伝わるはず。
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