ステファンPZ - Stephane PZ - [ ロワール地方 アンジュ ]

- 二番通り酒店 -

“ステファンPZ

アニキのような存在のステファンがつくる家族愛あふれるワイン

私たちがドメーヌ・モスで働いていた時に出会ったステファン。ステファンの父はポーランド人で上の名前はペルゼズドジーキと言いますがみんな名前を簡略化して「PZ」と呼んでいます。リールの大きなワインショップで働いていましたが、子供が産まれよりよい生活環境を求め、ワインつくりの道へと進みました。2002年にミュスカデのワイン学校に通っている時に当時ドメーヌ・モスで研修していたノエラ・モランタンと出会い、一緒にドメーヌ・モスの収穫に参加します。ルネ・モス、奥さんのアニエスとの出会いです。2005年にルネから紹介された1.5haの畑を購入。デグリオットが手放すタイミングでルネがステファンに紹介し、まだワインつくりに必要な道具も揃ってませんでしたが、ルネが心配しなくても大丈夫といろいろ貸してくれたそうです。1.5haの畑では生活していくには少ないですが2008年からドメーヌ・モスで働き始め、その傍らで1.5haの畑と丁寧に向き合っています。身長187cmあり大柄で体格のいいステファンの畑仕事はとても心強いものです。私たちも2012年に一緒に働いていた時に多くのことを教わりました。畑仕事はその日で終わりじゃなくずっと続くものだから、畑に出る前の準備、心構え、怪我がないように気配りを欠かさず、体調管理にも気を使います。まわりの人たちへの優しい配慮のあるステファン。ただ悪い言葉使いで冗談を言ってはみんなの笑いを誘うお茶目な性格でもあります。私たちも悪い言葉をいっぱい教わりました。彼のワインのエチケットに描かれているトラクターのタイヤの跡は近くに住む陶芸家のステファニーが描いたものです。彼女もドメーヌ・モスに時折手伝いにやってきます。ステファンのつくりたいワインは、できるだけシンプルに、でも真剣に、そして何よりもPlaisir「喜び」のあるワインだそうです。喜びにはステファンにとって何よりも家族と仲間達の喜びという想いが込められています。奥さんのマリ・ジャンへの、子供たち3人への愛が溢れ、仲間達との繋がりと輪を大切にするステファンらしいワインつくりの哲学。私たちにとってもずっと変わらないアニキのような存在です。

[ 戻る ]