アンドレア・カレク - Andrea Calek -  [ ローヌ地方 アルデッシュ ]

   

“アンドレア・カレク”

好奇心とチャレンジ精神で進化し続けるアンドレアとステファナのワイン

チェコ・プラハ出身のアンドレアはどこか中世的な雰囲気。ワインについてクールに語っていると思いきや、陽気にプライベートを語ったりと、会う度に彼への印象が変わります。プロヴァンスのオーヴェットやアルデッシュの巨匠ル・マゼルのジェラール・ウーストリッチの元で学び、2006年にアルデッシュに自身のドメーヌを設立。最初は小さなカーブで、家はなく車で寝起きしながらのワインづくり。しかし今ではアルデッシュの中で最も進化したつくり手と感じています。決まったスタイルを決めず、自身が思うように常に新しい事にチャレンジしていくアンドレア。そんな挑戦心と年々蓄えられる経験値からくる安定感が合わさり、研ぎ澄まされた味わいへと進化しています。5haの畑はビオロジック栽培。ひらけた眺望の美しい一枚畑です。畑の上部には2014年に新しく立てた立派な醸造所。いつも冗談ばかりのアンドレアですが、畑を買う時も醸造所を建てる時も、まわりがあっと驚くほどスケールの大きな一歩を踏み出します。数年前から醸造所の隣に自宅と研修生の泊まれる部屋、そしてアルデッシュのワインを気軽に飲めるようにとレストランも建設中。自宅はやっと完成しましたが、今だに完成しないこのレストランを私たちは"アルデッシュのサグラダファミリア"と呼んでいます。それを聞くたびアンドレアはちょっと照れ笑い。いろんな事に挑戦してはトラブルにぶつかり、その度に毎回乗り越えるアンドレアにとっては、いろんな壁の一つを乗り越えている最中なのでしょう。「アンドレアはまたトラブルがあるのかい?」と周囲の仲間たちに聞くと皆が「いつものことさ」と笑って答えます。彼の陽気さと大胆さがアルデッシュの巨匠、ジェラール・ウーストリッチやジル・アゾーニをはじめ多くの人に愛されるのがわかる気がします。陽気で人懐っこい赤ワイン、ミネラルあふれるギラギラした白ワイン、アンドレアが持つ二つの世界観がそのままワインにも表れているようです。モンペリエで開かれるRemiseというサロンで2011年に出会ったステファナというエネルギッシュで可愛らしい女性がいまはアンドレアのパートナーとなって一緒に働いています。ワインづくりへの好奇心がいっぱいのステファナ。彼女の仕事を、優しく大らかに見守るアンドレアはやはり見た目だけでなく内面も最高にクールな男性。2018年からは裏張りにStephana et Andrea(ステファナとアンドレア)の記載も入り、つくられるワインもミレジムがどうこう以上に、昨年以上に今年が美味しいと感じる右肩上がりの二人のワインです。二番通り酒店にとっても日々の生活に欠かせない大切なテーブルワインです。

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