クロ・ファンティーヌ - Clos Fantine -  [ ラングドック地方 フォジェール ]

   

“クロ・ファンティーヌ

類稀なシストの土壌から生み出される、美しい骨格を持つ私たちの鉄板ワイン

クロ・ファンティーヌは兄弟3人で営むドメーヌです。お姉さんのキャロルはドメーヌ全般のことを、真ん中の弟オリヴィエは畑仕事、末っ子の妹コリーヌは醸造をメインに。1997年に亡くなった彼らのお父さんが亡くなってから、三人三脚でドメーヌを切り盛りしてきました。3人で支え合いながら日々進化しつづけています。クロ・ファンティーヌのワインは、何よりも美しいストラクチャー(骨格)を感じさせてくれるワインです。一面シストと呼ばれる鋭い石で覆われた畑。ワインに骨格や後味のフレッシュさを与えてくれる類稀な素晴らしい土壌です。彼らの畑は私たちが見てきた多くの畑の中でも、群を抜いて印象的な畑です。トラクターを入れない畑はモグラや蟻が縦横無尽に土の中を走り回り、自然の耕作をしてくれています。ブドウの樹と樹の間に伸びた蜘蛛の巣も壊さないよう、畑を歩く時は蜘蛛の巣を避けて歩きます。化学肥料は一切撒かず、2015年に廃カビ病が猛威を振るう前までは18年間もの間、ボルドー液すらも使っていませんでした。硫黄も本当に必要な時に一部の畑に少しだけ撒くくらいです。ブドウの根が隣りの草木の根と地中の中で繫がり、その隣りのブドウの樹の根と繫がり、畑全ての根が地中の中で繫がりあうことによって、畑全体の微生物が活性化され、畑全体が大きな自然の一部としてエネルギーに満ちていくことを大切にしています。長年トラクターを入れていない畑は自然のままの起伏が生み出され、それは地層ができていく過程と同じように大切なことだと教えてくれました。ブドウの樹がなぜ実るのか。生命として次の時代に種を残すために生まれる...その神秘的なエネルギーが一番輝く状態でブドウを収穫し、ワインにそのエネルギーがしっかり込められたワインを届けたいんだとオリヴィエ。醸造においても畑仕事同様の哲学を大切にしています。ブドウの浸漬の間もタンクの中の微生物の生態系を壊さないように、攪拌などすることは一切ありません。発酵が円滑な場所、そうじゃない場所、それぞれが存在し、自然界と同じようにすべてが相互作用しあってワインが生み出されるとコリーヌ。ワインとは何だろう?ナチュラルワインとは?その答えの一つがクロ・ファンティーヌのワインを通してしっかり伝わってくる、二番通り酒店の鉄板でワインです。

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