フランソワ・ルーセ・マルタン - François Rousset Martin - [ ジュラ地方 シャトー・シャロン ]

   

“フランソワ・ルーセ・マルタン

偉大な大地シャトー・シャロンのテロワールを伝える貴重なつくり手

ジュラ地方、偉大なテロワールを持つ大地、シャトー・シャロン。なだらかな美しい丘にブドウ畑が広がり、丘の上には小さな集落が美しい佇まいを見せるシャトー・シャロンの丘。丘の上の集落にある教会から美しい鐘の音が響き、その美しさから「天空の城」とも呼ばれる場所でもあります。ジュラ地方の伝統的なワイン"ヴァンジョーヌ"のように6年以上、樽で酸化熟成したワインをこのシャトー・シャロンでつくるとアペラシオン"シャトー・シャロン"を名乗ることができます。エネルギッシュで力強い液体ですが、余韻が非常に繊細で驚くほどのミネラルに溢れるのは、このシャトー・シャロンが持つテロワール。5つの村にまたがるシャトー・シャロンの小さな村の一つ、ヌヴィー・シュル・セイユにフランソワ・ルーセ・マルタンのドメーヌがあります。彼のドメーヌは11haを持っていますが、代々地元の協同組合にブドウを販売していました。フランソワの代になり、年々販売する量を減らし、フランソワ自身が自分のドメーヌのワインつくりをするようになりました。畑はビオロジック栽培に切り替え、醸造においてもより自然に、野生酵母で発酵、酸化防止剤は使わずにワインを造ります。現在シャトー・シャロンの丘には50haの畑があり、その昔ブルゴーニュと同じように、畑が区画ごとに分けられていたそうです。今ではシャトー・シャロンとして一つにまとめられてしまっていますが、フランソワは過去の文献や地図を元に、区画ごとの多様性を追い求めています。ヴィーニュ・オー・ダム、スー・ロッシュ、クロ・バキュス、ピュイ・サン・ピエールなど、彼のワインにはシャトー・シャロンの区画名が記されています。そしてもう一つ特筆すべきは、彼が酸化熟成ではないウイヤージュをしたワインをこのシャトー・シャロンの大地で造っていることです。美しく深みのあるミネラルを湛えたそれらのワインはシャトー・シャロンの知られざる新しい魅力を伝えてくれます。いま多くのつくり手やプロフェッショナルから大きな関心を持たれているフランソワのワイン。偉大なシャトー・シャロンという大地、そのミネラルをしっかり液体に宿し、私たちに届けてくれる貴重なつくり手です。ひんやり湿った彼のカーヴにはひいお爺さんの代から眠る至極のシャトー・シャロンが眠っています。微生物学の教師だったフランソワの父も0.5ha分のシャトー・シャロンを毎年つくり寝かせていました。幼い頃からシャトー・シャロンの深い世界観に触れてきたフランソワはまるでシャトー・シャロンの申し子のような存在。彼が届けてくれるシャトー・シャロンの深い深い魅力にぜひ触れてみてください。

[ 戻る ]