クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メーヌ - Clos des Vignes du Maynes - [ マコン地方 クリュジーユ ]

   

“クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メーヌ

ナチュラル + テロワール + ヒストリー + 情熱・・・ワインが楽しくなる造り手

ブルゴーニュ地方マコンの情熱のあふれる造り手、時に鬼才と呼ばれる生産者ジュリアン・ギィヨ。ジュリアンの持つ畑、Clos des Vignes du Maynes(クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌ)は、クリュニー修道院が910年に植樹した畑で、マコンの中でも一際長い歴史を持つドメーヌです。1954年、ジュリアンの祖父ピエールが当時2haあったクロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌの一枚畑を修道院から購入したのがドメーヌの始まり。ピエールはフランスで初めてビオロジック栽培を取り入れた生産者でもあります。ピエールの息子アランはその哲学を継承し、有機で造られたワインのエチケットには見慣れたビオロジックマークの考案に携わった人でもあります。ジュリアンはドメーヌの3代目になります。クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌの畑は、910年以降、一切の化学肥料が撒かれることなく、今日の今日まで育てられて来た稀有な畑です。元々2haあった畑を中心に、現在は7haの一枚畑を持っています。ジュリアンは土壌や樹齢、品種ごとに区画化し、それぞれの特徴をしっかり把握しています。1998年からビオディナミに転換されました。なだらかな斜面の一枚畑は訪問するたびにエネルギーに満ちていて、ブドウの根は地中奥深くまで張りめぐり、素晴らしいミネラルが液体に溢れています。ジュリアンは歴史と肩書きにとらわれる事なく、自由なスタイル、湧き出るたくさんのアイデアで、素晴らしいワインを造っています。クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌの畑がある丘の最上部の森には、かつて修道院の時代から植えらたブドウ畑があったのですが、1980年代後半にフランス全土を襲ったフィロキセラの被害にあい、それ以降、放置され森に侵食されてしまいました。ジュリアンは、この森を切り開き、新たにブドウを植え、クロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌの最高の区画ともいうべき畑"シャサーニュ"をもう一度現在に復活させました。森を切り開き、ブドウを植えて収穫できるまで10年という歳月がかかりますが、そんな途方もない作業をジュリアンは笑顔でやってのけます。彼のエネルギーはどこから出てくるのか!?と驚くほどです。どんなワインに対してもポジティブにオープンに向き合い、テロワールを常に意識するジュリアンの感性から生み出されるワインは、ナチュラルでテロワールをしっかり感じられます。クリュニー修道院がワインを造っていた時代、彼らは畑に植えられたピノ・ノワール、ガメイ、シャルドネを混醸してワイン造りをしたそうです。その文献を頼りにジュリアンが2009年に修道院のお祭りのために造ったキュヴェ910は、瞬く間にその美味しさが知れ渡り、今では彼らのフラッグシップのワインの一つになっていて、ジュリアンの世界観・挑戦心を存分に感じられるワインです。現在はジュリアンの息子のオーギュストも畑仕事を手伝ってくれています。伸び伸びと元気ハツラツなオーギュストはジュリアンにそっくりです。ピノのトップキュヴェ、ブルゴーニュ・ルージュ キュヴェ・オーギュストは子供の名前から付けられました。ナチュラルワインの美味しさ、ブルゴーニュの歴史やテロワール、造り手の情熱をめいっぱい感じられるクロ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイヌ。心から素晴らしいドメーヌです。

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